お知らせ

足場屋にとらわれず

来月から始まる現場の足場は低層部分のみ足場を架け、それより上層部は連層足場を組みます。それより上層部って言うけど80m。地上からは約100m、しぶ 笑 連層足場とは専用の仮設材で足場をユニット式で組み立て、各フロアの工事が終わったら上層階にユニットでせり上がって行く足場です。超高層ビルなどでは足場材の強度が弱い為にこのような連層足場が使用されます。だから建物全体に足場を組まないので、見る人によってはあんな高層階の1部だけどのように足場を架けたのだろうと疑問に思うかも知れませんね。1部と言ってもなかなかのボリュームを組みます。

僕はこのような仕事が好き。足場屋のジャンルにとらわれたくない。この工事が終わるのも来年の春。最近はこのような長丁場の現場が増えました。

このような仕事が好きって言ったけど、ただ好きなだけではない。材工で足場だけで仕事を受注していると、繁忙期にはレンタル屋さんにも足場材が無いという事も多発します。レンタル屋さんが頑張ってくれて、今のところ足場材が無くて仕事ができないと言う事にはなってませんが、少しでも材工ではない仕事が増えるとリスク回避にもなります。色々考えると足場の仕事だけにとらわれてはいけないと思う事が多々あります。これも経験。

独立して間もない頃、枠組み足場の7000m2の手間請けの話があり僕は喜んで受注しました。利益もしっかり出ると見込めたから請けました。しかしこの時期が落とし穴。9月から10月にかけて枠組み足場に人員を投入してましたが、この時期って足場のレンタルが1番出庫される時期。つまり枠組み足場の現場が終わった頃には、レンタル材がもう無いって事です。枠組み足場も施工しながら、日頃のクサビ足場の現場も稼働させなかった僕のミス。だからクサビ足場で施工する現場を枠組みで施工したり、はっきり言って儲け無し。ていうかマイナス。めっちゃ勉強になりました。目先の仕事だけを考えてはだめ、1年間の計画を大体イメージしなければならないって事。とは言え、当時はそんなに現場を動かせるほど人も集められないし仕方なかったのですが。

いろんな経験をして、仕事の取り方みたいなのを学びました。現在も学んでます。ただ仕事を請けているように見えますが実はそんな簡単な事ではないのです。

とりあえずまた見積もり再開します😊