今年の夏の全国高校野球選手権大会は沖縄尚学の全国制覇となりました。あの末吉投手の何があっても変わらん表情が非常に好き。比嘉監督から教育されたみたいですが、現役時代の比嘉監督も同じく投手で優勢でも劣勢でも顔に出さない選手でした。
巷では今年の甲子園のMVPは県岐商の横山選手と言われてます。今までにもハンデを持った選手は出場してますけど、横山選手のハンデも凄い。本人は自分だけ特別に違うと思わないそうですが。あれほどにメンタルが強く努力できる人はいない。
そして県岐商の4番坂口選手。プロは目指さず留学して経営を学び父の会社を継ぐみたいで。その父は有名な方、坂口捺染の社長。息子に言った言葉に感動です。横浜戦でサヨナラヒットを打って試合を決めたのですけど、自分の人生でサヨナラヒット打った時が自分は1番輝いていたとは思わず、これからはサヨナラヒット打った時よりも輝いていてほしい。だそうです、こんな事言えないでしょう。もう十分に満足、これほどの親孝行は無い。なんて言ってしまうのが普通。やっぱり伸びる会社の社長は違う。この言葉は名言。
元々、高校野球は地元の選手を集めて育てる事が普通でした。それがいつからか県外選手を迎えて強化するのが当たり前となった。選手も自分に合ったチームの雰囲気、環境で野球を続けたいので選手が自ら高校を選択するから仕方のない事なんですけど、今の時代に地元選手ばかりが揃うのは公立高校ぐらい。でも智弁和歌山は私立でありながら地元出身選手がほとんど。特に前監督の高嶋さんの時は。だから智弁和歌山のファンになったんです。地元出身選手で全国を目指す、これこそが本来あるべき高校野球の姿。優勝した沖縄尚学もベンチ入りした20名のうち2名だけが県外選手。県外選手を必死にスカウトして勝てなかった高校はどう感じるのか。どうも感じないでしょうけど 笑
来年は県岐商と智弁和歌山の決勝戦を観たい。