昨日は智弁和歌山が近江に快勝して本日決勝戦。決勝の相手は奈良の智弁学園。兄弟校である。前監督で現在名誉監督である高嶋さんは夢のような話と喜んでみえます。高嶋さんが指導者となった初めての高校が智弁学園。どちらを応援しますかとの問いにどちらとも言えんと言ってみえますが、監督歴が長く孫もレギュラーで出場する智弁和歌山でしょう。
高校野球の監督って本当大変なんです。智弁和歌山高校の前理事長が智弁和歌山に野球部を作り甲子園に出場するチームを作れと高嶋さんに一任したのが始まり。なかなか甲子園に行けない、やっと行けるまでになったら今度は初戦敗退の連続。理事長からとても厳しく叱責されたと当時を振り返ってみえます。無理もない、智弁和歌山には特待生制度無し、寮も無し。つまり他県から優秀な選手を引っ張る事は不可能に近いのです。優秀な選手を引っ張るには一人暮らしの生活費を自費で払える経済力のある家庭。それにプラス私立という学費の高さ。家庭に経済力があっても特待生制度のある学費免除のほうがどう考えても親としてはありがたい、残る生徒は通える地元の子。そんな不利な状況でも甲子園最多勝利の記録を保持する高嶋さんは名将の中の名将。いかに選手を育てるのが上手なのかが分かります。大阪のタレント軍団の某高校の事をよく批判してましたけど、有力選手全国から寄せ集めたら強いに決まっとるわって。それでも指導者だめならあそこまで強くはならないと思いますけど、素人みたいな部員からスタートしてあそこまでの強豪校にした高嶋さんて本当に尊敬。
高嶋さんが引退の時に後任する中谷監督は俺より立派な指導者になりますよと言って3年。3年で甲子園の決勝まで行けるチームを作ったのは凄い。中谷監督は智弁和歌山で主将を務め1997年の夏の大会で優勝。この時から高嶋さんは後任は中谷と決めていたそうです。中谷さんはその年のドラフト1位でプロへ。しかし不運な事故に遭い失明の危機になりプロでは結果を残せず引退。不運な事故というよりも先輩の暴力。そんなんで将来を奪われて本当にありえん話です。隠蔽ですね。けれどプロ野球の名将星野仙一さんや野村克也さんの指導を受け、貴重な経験が現在に活きている。星野さんは中谷はえー指導者になると断言していたそうです。年齢よりも老けて見えるのは貴重な経験積んだ証と言ってました。俺?笑
そんな苦労人の中谷さんを是非全国の頂点へ。今日はまた早朝から仕事して14時からの試合開始に備えます。選手より僕が緊張してます 笑 智弁和歌山高校を応援して念願の決勝戦。まじで寝れんかった 笑
苦労が報われて欲しい。今日は真剣に応援します。